いよいよ決戦だ。バスケットボールB3リーグのベルテックス静岡が、今日28日からプレーオフ(PO)準決勝に挑む。

来季B2昇格を懸けた、さいたまブロンコスとの最終決戦を前にPG岡田雄三主将(27=三島市出身、沼津中央高出)は「必ず2勝し昇格を決めて帰ってきます」とチームの思いを代弁した。対戦相手とは3月のホーム沼津市総合体育館で対戦し2連敗を喫した。今季52試合でリーグ2位(4690点)の得点力を誇る難敵に背番号3は「戦術も大切だが、どれだけチームが結束して、強い気持ちで戦えるかが重要」と強調した。

21日のPO準々決勝第1戦(68○65対東京ユナイテッド)では、前半に17点リードを許すも終盤に逆転劇を演じた。その要因にキャプテンは「全員がポジティブ思考でプレーできたこと。そして、地元の大きな声援が背中を押してくれたこと」と穏やかな表情で語った。経験豊富でチームの精神的支柱でもあるPF加納誠也副将(34)は「この1年、チームのために苦労してきた主将を見てきた。プレーだけでなく、キャプテンシーの成長も感じている」と評した。

クラブ創立4年目のチームは、1年目10位、2年目4位、3年目が3位と着実に力を付けてきた。B2昇格まであと2勝。新たな歴史を刻むPO準決勝(埼玉県・浦和駒場体育館)第1戦は今日午後6時半、第2戦は29日午後2時に行われる。1勝1敗の場合は、5月1日午後6時半に第3戦が行われる。【山口昌久】