米バスケットボールNBAネッツの渡辺雄太(28)が28日、オンライン会見に臨み「間違いなく自分のベストシーズンだったと思っている。中身の濃いシーズンだった」と振り返った。 日本選手最長となる5年目は、自己最多58試合に出場。1試合平均16・0分プレーして同5・6得点、同2・4リバウンドで、すべて自己最高の数字だった。3点シュート成功率は44・4%をマークした。

シーズン前半はケビン・デュラントやカイリー・アービングといったスーパースターと共演。「自分の役割に徹しようと意識した」という中で、試合終盤の重要な局面でも何度もコートに立った。「勝敗に直結する時間帯に、スーパースターたちと肩を並べてプレーした。あのヒリヒリする時間帯で出られることがうれしかった。小さい時から、ああいうシーンをイメージしながら練習してきた。それがひとつ形になったシーズンかな」とうなずいた。

大幅なメンバーの入れ替えがあったシーズン後半は出番が減少した。出場時間を安定して確保するには、プレーの引き出しを増やすことが重要と自己分析。「どういうチームに入っても、どういうチームメートがいても、プレータイムをもらえる選手になりたい」とさらなる向上を目指す。

この夏には沖縄などで共催されるワールドカップ(W杯)が控える。「現状、自分の中では出るつもりでいる。日本のファンの前でプレーできる機会はなかなかない。楽しみ」と意欲的に語った。その一方で、「状況によっては、FAになって新しいチームが決まるかどうかという時期。最悪、(W杯に)出られないという覚悟はしておかないと、とも思っている」とも話した。