ラグビー・リーグワンのコベルコ神戸スティーラーズが28日、神戸市内でシーズン総括会見を行い、来季の巻き返しを誓った。

今季は5勝11敗の9位。関西社会人リーグは1シーズン最大7試合だったため、1976年のAリーグ(1部)昇格後、11敗するのは歴代ワースト記録。9位も昨季の7位を下回り、過去最低順位となった。

ニコラス・ホルテンHC(ヘッドコーチ)は「HCとして感じないといけない責任は非常に大きい」と謝罪した上で「(18年度にトップリーグを制した)もともとのチームでやっていた内容は、高いレベルで遂行できないとうまくいかない。自分たちに合っているのか? という疑いにつながってしまい、やるべき道を失ってしまった」と明かした。HCは今季限りで退任し、来季はコーチとして残る可能性が高い。

神戸は来季、1月までオーストラリア代表を率いたニュージーランド(NZ)出身のデイブ・レニー氏(59)を最有力候補に、実績あるHCの招聘(しょうへい)に動いている。

トップリーグ時代の18年度にはダン・カーターを擁して優勝。福本正幸チームディレクターは「新しい取り組みをしないといけない。18年のラグビーをベースにチーム作りをしてきた中での結果で、過去を向いても前進は難しいと痛感している。日本一を目指せる体制を整えて出直したい」と語った。