B1新潟アルビレックスBBは29、30日、三遠ネオフェニックスと豊橋市総合体育館で対戦する。残りは4試合。新潟はB2降格圏(下位2チーム)の全体順位最下位の24位(11勝45敗)で、B1残留圏の22位の滋賀レイクス(13勝43敗)とは2ゲーム差。滋賀が勝ち、新潟が三遠に負けると29日にも降格が決定する。崖っぷちの戦いをベテランの司令塔、PG綿貫瞬(35)の冷静な手綱さばきで乗り切る。

「未知なので、やはり緊張します」。綿貫は三遠戦に臨む心境を話した。10年に旧JBL2部・石川で始まったプロ生活で残留争いは初めて。三遠には前回のホーム戦(12日)で90-73と快勝しているが「あの時のようにはいかない」と警戒する。

同時に「うちは何が起きるか予想できない」。ターンオーバーが1試合平均14・4と若手主体の不安定さがつきまとう。一方、前節富山に2連勝と爆発力もある。そんなチームをまとめるため「余計なことは考えず“無”になる」と言う。

「必要はない」と新潟に関するSNSやネットの情報を遮断。直近3試合、出場時間は18分、27分、20分でアシストは5、3、5。「先読みせず、その場面で最善のことをやる」とシンプルなゲームメークで周囲の力を引き出してきた。「僕がやれるのはチームプレーを背中で見せること」。残留へ、今まで通りのスタンスを貫く。【斎藤慎一郎】

◆リーグ戦順位決定法 勝率が高いクラブが上位。勝率で並んだ場合は、当該クラブの直接対戦での勝率、さらに並んだ場合は得失点差、1試合の平均得点などの順で決定する。