4日に行われたテニスの全仏オープン(パリ・ローランギャロス)女子ダブルス3回戦で、加藤未唯(28=ザイマックス)アルディラ・スーチャディ(28=インドネシア)組が「ボールガール直撃」騒動で失格となった件に関して、中国のテニスファンの間では議論百出している。

問題の場面では、相手コート側にいたボールガールへの加藤の返球が後頭部を直撃。対戦相手のマリエ・ブズコバ(チェコ)サラ・ソリベストルモ(スペイン)組が抗議したことで審判と主催者側が再考、判定を覆し、危険な行為となって「失格」を言い渡された。

中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)」では、対戦相手組へ批判の声が殺到。勝利が決まった後にほくそ笑んでいるように見える場面のキャプチャー画像が複数枚拡散され「スポーツマンシップがなく醜い」「品性がない」「何もせずに勝った」「好きだったけどもう一生ファンを辞める」などと怒りの声が上がった。中には、試合後のインタビューで「私たちはハプニングが悲しい」と話したことに触れ「女優に転向した方がいい」とあきれる人もいた。

また「計画性がないのに失格にするのは理解できない。不公平だ」と審判への否定的な意見が相次いだ。一方で、涙を見せた加藤に対しては「もっと強気になってよかった」との声も上がっていた。

この件については加藤も翌5日、失格となったことを不服とし、大会側に提訴した。

加藤の公式ホームページは日本語、英語のほか中国語にも対応している。

◆放送 全仏オープンテニスはWOWOWで連日生放送。WOWOWオンデマンドでは日本人選手の試合が全試合ライブ配信される。