混合ダブルス決勝で加藤未唯(28=ザイマックス)ティム・プッツ(ドイツ)組が、ビアンカ・アンドレースク(カナダ)マイケル・ビーナス(ニュージーランド)組を4-6、6-4からのタイブレーク10-6で破り、優勝した。前回大会でオランダ選手と組んだ柴原瑛菜に続き、2年連続で日本人選手が制した。

4日の女子ダブルス3回戦では、加藤の返球がボールガールの頭部に直撃し、危険な行為とされて失格となった。大会の運営責任者に動画の確認を求めたものの、受け入れられず、対戦相手の抗議によって失格を言い渡された。この一連の出来事は国内外で物議を醸し、プロ選手協会は「不当な判定」と加藤を擁護する声明を発表する事態へと発展した。

その悔しさを晴らすプレーで、4大大会初制覇をつかんだ。ファンからも祝福の声が相次いでいる。ツイッターでは「あの失格騒動を乗り越えV すごいなぁ」「加藤未唯さんすごすぎる」「不運な出来事あったけど最高の結果で終わって良かった」「勇気をもらいました!」「悔しかっただろうけれどホント、おめでとう」など、失格を乗り越えての悲願達成をたたえる声があふれている。

 

◆加藤未唯(かとう・みゆ)1994年(平6)11月21日生まれ、京都市出身。8歳でテニスをはじめる。京都市立修学院小-立命館宇治中-立命館宇治高。出身クラブは「パブリックテニス宝ケ池」。プロ転向は13年10月。シングルスでは17年のジャパン女子オープンで準優勝、ダブルスでは穂積絵莉とのペアで17年全豪オープンで4強などの実績がある。最新の世界ランキングはシングルス410位、ダブルスは31位。156センチ。ザイマックス所属。