【バンクーバー(カナダ)=阿部健吾】昨季GPファイナル銀メダルの山本草太(23=中京大)が首位発進に納得の表情を見せた。

4回転-3回転の連続トーループを着氷させ、4回転サルコーは氷に手をついたものの、最後はトリプルアクセル(3回転半)を降りきった。演技後は何度か小さくうなずき、89・56点を記録。86・18点で2位のチャ・ジュンファン(韓国)と3・38点差で「朝の公式練習で体がすごく重く『練習通りだとダメだな』と思いました。本番までに気持ちを高めて挑むことができました」と振り返った。

「(シリーズ2戦上位6人による)ファイナルにつながる1戦目」と2年連続出場を見据え「大事な試合になってくる。しっかりと表彰台、優勝というところを目指しながら、自分がやってきた練習の成果をしっかりすべて出し切れたら」と見定めていた。

昨季は結果を残すためにジャンプの安定感向上を最重要とし、結果を残した。今季は「それプラスアルファ、自分の良さのスケーティングだったり、自分にしかできない滑らかなスケーティング、世界観っていうものを意識したい」と段階を踏む。新たなイメージ像確立も目標で、SP「カメレオン」には「ニュー草太」を体現しようと取り組んでいた。

フリーは28日(同29日)に行われる。最終滑走での演技を控え「GP1戦目のショートとしては及第点だった。明日も頑張っていきたい」と意気込んだ。

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