今年の秋季リーグ戦で駒大との入れ替え戦を制し、8年ぶりに1部昇格を果たした法大。今季初めて日本代表に選出され、9月の杭州アジア大会で銅メダル獲得に貢献したオポジット、高橋慶帆(けいはん、20)が絶対的エースとしてけん引する。2年生ながら今季からVリーグ・ジェイテクトに加入した“イケメンスパイカー”が、今年の集大成となる全日本インカレでも魅せる。

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イラン人の父と日本人の母から譲り受けた端正なルックスと、最高到達点357センチを誇る身体能力で、高橋はバレーファンの視線をくぎ付けにしてみせた。2大会ぶりにメダルをつかんだ杭州アジア大会ではチーム最多113得点をマーク。「すごい経験になった。メダルを取って終われて、本当によかった」と一気に階段を駆け上がった。

中2の途中で競技を始め、今年で7年目。日の丸を目指してプレーしてきたが「最初は自分が試合に出るっていう実感もなかった」と、選出当時を振り返る。それでも、すぐにそんな思いは払拭(ふっしょく)された。元代表主将の柳田将洋や36歳の深津旭弘らベテラン選手が温かい雰囲気で迎えてくれ「本当にのびのびやらせてもらった」。西山大翔、麻野堅斗ら同世代とも切磋琢磨(せっさたくま)し「心身で成長につながった」と強く実感した。

大学へ戻った今も、代表チームでの経験は生かされている。秋季リーグでは、8年ぶりの1部昇格に貢献。2年生の自身を含め、下級生主体のチームでモチベーションの保ち方に課題はあったが「必ず浮き沈みはある。どう我慢して立て直すかが重要。今シーズンを通して分かってきたことを、自分から発信する存在にならないといけない」とリーダーの自覚も培われた。

昨年大会は初戦で天理大に敗れ、涙をのんだ。まず見据えるのは初戦突破。「自分以外でもしっかり点が取れるようになってきた。素晴らしいバレーが展開できると思う」と自信はある。大舞台で見せた度胸で、チームを押し上げる。【勝部晃多】

 

◆高橋慶帆(たかはし・けいはん)2003年(平15)10月13日、千葉県旭市生まれ。イラン人の父と日本人の母を持つ。小2で始めたサッカーをケガの影響で辞め、中2の途中から「朝練習がない」という理由でバレー部に入部。習志野高ではエースとして春高バレーに3年連続出場し、3年時に16強。法大へ進み、22年にU-20代表入り。23年に初めて代表トップチーム入りし、杭州アジア大会で銅メダル獲得。身長193センチのオポジット。

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