早大が100周年となった明大との伝統の「早明戦」を白星で飾れず、5勝2敗で3位となった。定期戦通算成績は55勝42敗2分け。大田尾竜彦監督(41)は開口一番「一番やってはいけない、一番恐れていたシナリオになってしまった」と振り返った。

前半で主導権を握られた。マイボールキックオフを相手が落球し、攻撃からスタート。だが、得点につなげられず、自陣に押し込まれる展開が続いた。反則からFWのモールで5分、23分とトライを献上。ボール争奪戦でも劣勢となり、大田尾監督は「接点が起こるエリアのスペースの取り合いで、後手に回っていた。そこのスペースの取り合いで、今日は完敗。自分たちの強み、弱みがはっきりとした」と冷静に分析した。

エンジンがかかったのは38点ビハインドで迎えた後半27分だった。左大外へボールを動かしてWTB矢崎由高(1年)が最初のトライを挙げると、フッカー佐藤健次(3年)らの前進が目立ち始めた。FB伊藤大祐主将(4年=いずれも桐蔭学園)は「外側のスペースの攻略は自信を持ってやれている」としつつ「前半からできたらよかった」と悔しげな表情を浮かべた。

対抗戦は3位で終え、全国大学選手権は17日の3回戦で法政大(関東リーグ戦3位)と対戦する。勝利すれば23日に京産大(関西1位)と準々決勝を戦い、4強での年越しを目指す。

明大との再戦も念頭に、伊藤は「1戦1戦、準備をして勝っていきたい」と力を込めた。【松本航】

◆展望 対抗戦の全日程が終了し、11月19日に開幕した全国大学選手権の3回戦以降の組み合わせが確定した。優勝候補筆頭は3連覇が懸かる帝京大(関東対抗戦1位)。強力FWが健在で大崩れせず、日本一を知るメンバーも数多く残る。追うのは明大(同2位)早大(同3位)東海大(関東リーグ戦1位)と、前回4強の京産大(関西1位)、天理大(同2位)の5チーム。来年1月2日の準決勝を懸けた23日の準々決勝で、今季の東西の力量差が測れそうだ。早大と明大が互いに勝ち上がった場合、その準決勝で再戦する。