ラグビー・リーグワンのトヨタが7日、BR東京との開幕戦(9日、パロ瑞穂ラ)を前に愛知県豊田市内で会見した。

会見にはベン・ヘリング・ヘッドコーチ(HC、43)、日本代表主将でもあるNO8姫野和樹主将(29)、今季新加入のニュージーランド代表「オールブラックス」の黄金ハーフコンビ、SHアーロン・スミス(35)、SOボーデン・バレット(32)が参加。頂を目指す意気込みを語った。

トヨタはトップリーグ時代から最高成績はリーグ3位。リーグワンに移行してからも5、6位と常に上位争いも、優勝争いまではいたっていない。8季連続で主将を担う姫野にとってはまさに悲願。今秋のW杯フランス大会後に「日本でやり残したことがある」と海外クラブでのプレーを封印した。その要因を「トヨタに100%コミットしたい。トヨタで優勝は自分の夢。その気持ちが強い。それにフォーカスしてやりたいのがひとつ」と言った。

姫野の夢を現実に。頼もしい「力」が加わった。SHスミス、SOバレットは15年W杯イングランド大会を制したオールブラックスの世界一ハーフコンビ。姫野は「彼らが来たことで、新たな自信が積み上げられたと感じている。だからこそ、今週末の試合をワクワクしている」と表現した。ファンも同じで9日の試合チケットは即刻完売した。

初めて日本のクラブでプレーする代表キャップ124のスミスは、日本行きの決断を「チームメートだった姫野の影響が大きい」とハイランダーでともにプレーした姫野と再びをあげた。さらに日本の文化に興味があるという。「歴史が好きなんだ。時間ができれば京都、富士山、名古屋城に行ってみたい。ニュージーランドとは違う面もたくさんあるよね。驚いたのが(コンビニエンスストアの)ファミリーマート。お菓子とか何でもそろっているよね」と早くも溶け込む。

代表歴代4位595得点のSOバレットは21年度にサントリー(東京SG)でプレー。「これからのシーズンを楽しみにしている。日本に戻れてうれしい。前回もトヨタとは対戦したが、非常に熱いファンが多い。その前で自由さを持ったプレーを披露したい。スミスと楽しいプレーをしたい」と意気込んだ。

NO・8姫野-SHスミス-SOバレットとセンターにぶっとい線が生まれた。スミスは「普段と違ったいい緊張感。非常に充実している。プレースタイルを変えるより、チームの強さ、自分の強さを前面に押し出したい。スピードをつけながら、FBなどを行かせるスペースを見つけていきたい。イキマショウ」と具体的な攻撃像を描いた。

楽しみな戦力は整った。ヘリングHCは「第1節からいいスタートを切りたい。非常に今季を楽しみにしている。(新加入の)2人とも素晴らしい人間で豊富な経験を持つ。すでに大きな貢献をしてくれている。プロとしてみんなに信頼されている」と期待感を隠さない。

姫野は「世界的選手も加わって違ったラグビーを見せられると思う。楽しみにしてください。日本で1番になるのはもちろんだが、毎試合、ベストを出していく。W杯を終えてのリーグだが、国内リーグにも関心を持ってもらって、ラグビーの素晴らしさを発信できるよう頑張っていきたい」と胸を張ってアピールした。世界的レベルの選手が集うリーグワンの中で、トヨタも負けない戦力が整った。【実藤健一】