ラグビーリーグワン1部の新生・静岡ブルーレヴズが9日、アウェー(東京・味スタ)BL東京戦で今季の幕を開ける。

藤井雄一郎新監督(54)が、昨季までの2年連続8位から巻き返しを狙う初陣。新指揮官は開幕戦を前にこのほど本紙のインタビューに応じ、開幕に向けて「いい練習ができた」と振り返り、「なんとか勝利から入っていきたい」と意気込んだ。【倉橋徹也】

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本年のW杯フランス大会に同行し、日本代表ナショナルチームディレクターとして世界と戦ってきた藤井監督が新天地で手腕をふるい、チームをリーグ上位に引き上げる。就任会見(10月)で「しぶといチームをつくって、簡単には負けない。(自分たちから)勝ち星を挙げるのは大変だと開幕からみせたい」と抱負を述べ、「全員で戦えるチームづくり」を進めてきた。

旧ヤマハ発動機時代から続くチーム伝統のスクラムやモールといったセットプレーに、プラスアルファを加える。着実なスキルを使って前に進むなど、バリエーションを増やす練習を重ねてきた。ハードさに定評ある秋の宮崎・延岡合宿では、選手らから「今年はさらにきつかった」と聞かれたほど厳しいトレーニングを実施。体づくりはもちろん、技術面で攻守の全体的な精度アップやタックルを中心としたコンタクトなどのスキルアップを図った。

選手らの成長ぶりに指揮官は合宿後、「全然違うチームになったと思う」と手ごたえをつかんだ。強度を高めたフィジカルという“武器”も手に入れ、今季リーグ全16戦を駆け抜けるつもり。「1試合1試合、もてる力を全部出し、トップ4に届けば。そして優勝できれば」と静かに先を見据えた。船出のBL東京戦については「いろんなことを試しながら、まだ完璧ではないはずの相手の隙を突く」。7日の公開練習でも、昨季の5位に「うちにも勝機はある。チーム力で対抗したい」と力を込めた。

◆藤井雄一郎(ふじい・ゆういちろう)1969年(昭44)5月28日、奈良市生まれ。天理高-名城大。その後、ニコニコドー、サニックスでCTBやWTBとして活躍。引退後の2005年からサニックスの監督に。19年、男子15人制日本代表強化委員長に就任し、同年W杯日本大会で史上初の8強入りに貢献。21年からナショナルチームディレクターを務めた。血液型A。信条は「よそと一緒のことはしたくない」。