力の差を見せつけた目黒学院(東京第2)が若狭東・敦賀工(福井)を破って2回戦に駒を進めた。

序盤からトライを重ねた目黒学院は、19-7で迎えた前半18分と同22分に注目の1年生NO8ロケティ・ブルースネオルが立て続けにトライを決めて、勝利を決定付けた。「今日は緊張感が強かったけど、キャリーとオフロード(パス)がグッドでした」。ロケティはたどたどしい日本語で、自身のプレーを振り返った。

トンガで3歳からラグビーを始め、中3の3月に来日した留学生。目黒学院に入ってラグビーを構造から学び、走れる体を身に付けて、注目される存在になった。

高校入学直後の春季大会からロケティを起用してきた武内圭介監督(46)は、個の能力の高さだけでなく、周りを使うプレーも評価する。「(アタックの起点となる)ペネトレーターでありながら、柔らかさもある。(前半1分に)ラトゥ(・カヴェインガフォラウ)につないだオフロードパスも柔らかさがあって、ああいうところは上手。相手をはじき飛ばしてトライを狙うだけでなく、チームプレーをできるのが彼の良いところ」。この試合では、その言葉通りのパフォーマンスでチームを勢いづけた。

182センチ110キロと体は大きいが、まだあどけなさも残る1年生。主将でロックの中村つぐ希(3年)から「プレーは頼もしいけど、私生活は赤ちゃん」と評されると、照れ笑いを浮かべた。それでもグラウンドではスケールの大きさを感じさせ、指揮官も「まだまだ成長すると思うし、伸びしろしかない」と期待を寄せるNO8。目黒学院の先輩でもある日本代表NO8テビタ・タタフ(27=ユニオン・ボルドー・ベグル)を目標の選手に挙げ、「夢は日本代表選手になること」と口にする大型ルーキーが、鮮烈な“花園デビュー”を飾った。【永田淳】

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