3大会ぶり出場の早実(東京第1)が初戦敗退した。わずか数センチの差が勝敗を分けた。
0-14で折り返したが、風上に立った後半に反撃。同2分、右から細かくつないで最後はWTB大内颯真(2年)が左隅にトライ。難しい位置からSO田中大斗(3年)のキックも決まって7-14とした。
なおも、田中の精度の高い左足を生かしたキッキングゲームで攻め込んだ。だが2度もインゴールまで突入しながら、グラウンディングできなかった。
大谷寛監督(46)は「ゴール前のディフェンスがすごかった。それを超えられなかったことに尽きます。インゴールに2回入っているので悔しい。ああいう最後の大事な部分は『ゴールライン際が一番厳しく、一番大事』とうちもやってきたつもりだけど、1年間かけてそこにこだわってきたチームとの差かな」と悔しさをあらわにした。
田中は早大でもラグビーを続ける。170センチ、75キロの体に自信がなく、以前は高校でやめようと思っていたという。
「正直、高校(レベル)でも小さいと思っていて、何を武器にするか、と感じていた。迷っていたけど、大学でもやるしかないと決めました。キックと判断力で勝負したい。ゲームコントロールでチームを引っ張れる選手になりたい」と涙をぬぐった。
学内順位によって決まる早大の学部振り分けが、ちょうど前日26日に決まったばかり。3年生は新しい希望を持って花園に乗り込んでいた。退場の際、エンジのジャージーに会場全体から大きな拍手が送られた。


