前回準優勝の福岡第一が、福岡大大濠との〝福岡決戦〟を63―53で制し、4大会ぶり5度目の頂点に立った。

序盤から福岡第一が主導権を握って、一気にリードを広げた。第1クオーター(Q)は16―9、第2Qは22―5。前半終了時に38―14と、ほぼ勝負アリの展開に持ち込んだ。ここから、激しい追い上げにあったが、前半の貯金で、楽々逃げ切った。

この試合、チーム最多の18得点を挙げた崎浜秀斗(3年)は「ホッとしています。この1年間苦しんだんですけど、チームメート115人でやってきて、チームメート115人に感謝です」と会場の仲間とつかんだ頂点であることを強調した。

また、対戦した福岡大大濠には、「大濠さんの存在なしでは、今の自分もチームもないと思う」と最強のライバルに感謝を述べた。

両校は4大会前の決勝でも対戦しており、当時も河村勇輝を擁する福岡第一が75―68で制していた。4大会ぶりに実現した〝福岡決戦〟も福岡第一が制した。

28日の準決勝、ひと足早く決勝進出を決めた福岡大大濠の片峯聡太監督(35)は、「(福岡)第一さんとやるとなると、きょうは眠れないと思う。明日は目の下にクマ全開になるのでは」と話した。

そのコメントを伝え聞いた福岡第一の井手口孝監督(60)は、「僕はぐっすり寝ます。決勝までいけることが儲けものと思っているので」と笑っていた。

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