前回準優勝の福岡第一が、福岡大大濠との“福岡決戦”を制し、4大会ぶり5度目の頂点に立った。

チームを率いて30年目の名将、井手口孝監督(60)監督はコート上のインタビューで開口一番、「今年は目標としていた(仙台大明成の)佐藤久夫先生のいないウインターカップ。日本のバスケットを引っ張ってこられた佐藤先生に恥ずかしくない試合を、とにかく最後までやり通そうと、僕自身に課題を与えながらやってきた」。涙を浮かべながら、今年6月に亡くなった名将への思いを口にした。今大会は1回戦で仙台大明成との強豪対決を制し、決勝まで勝ち上がってきた。

井手口監督はさらに、「本当にバスケットは素晴らしいです。高校生は素晴らしい。本当にありがとうございます」とスピーチした。

福岡第一は堅い守りで序盤から主導権を握り、前半を38-14で折り返した。その後も優位に進め、リードを守り切った。

エースの崎浜秀斗(3年)はこの試合でも活躍。両チーム最多18得点を挙げた。「去年と違い、いい結果が出せず本当に苦しんだけれど、チームの115人が我慢して、最後にこうして優勝できた。115人に感謝したい」。チームは全国有数の部員数を誇る。チームメートたちに感謝した。

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