バスケットボール男子日本代表のトム・ホーバス監督(56)が30日、都内で自身の指導ポリシーについて熱弁した。

B&G財団主催の講演会で、マリンスポーツをはじめとする各競技の指導者を前に、司会者との対談形式でスピーチ。「選手が自分の力を信じ、チームを信じるようになることが大事」と説いた。

21年東京五輪で女子を銀メダルに導き、昨夏の男子W杯では48年ぶりとなる自力での五輪切符獲得をもたらした。日本バスケの名将は、数カ月に及ぶ合宿でチームを成熟させられる女子と異なり、プロのBリーグが存在する男子では合宿スケジュールにも制限が多いと話す。

男子代表は今後、来月のアジア・カップ予選(22、25日、東京・有明コロシアム)でW杯以来の大会に臨む。招集期間について指揮官は「10日間ぐらい」と説明。そのうえで、「短い間で、どのように良いチームを作るか。厳しさだけでは選手はついてこない。明るい雰囲気づくりも大事」と語った。