ラグビー「リーグワン」1部のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(東京ベイ)に加入したBK山田響(22=慶応大)が1日、新たな挑戦を待ちわびた。

同期の6人とともに、千葉・船橋市内のクラブハウスで行われた記者会見に出席。東京ベイを選んだ理由について開口一番「慶応の先輩方があまりいないのが魅力的」と切り出し「新しいところで自分を試せるいい機会。FWが前に出て、BKが縦横無尽に走り回るのが(チームの)魅力です」と続けた。

周囲とは異なる選択で道を切り開く。兵庫・報徳学園高2年時に18年ユース五輪(ブエノスアイレス)7人制日本代表に選出され、銅メダル獲得に貢献。同校ラグビー部初となる慶大へ進学した。慶大では未経験のSHに挑戦するなど幅を広げ、SO、WTB、FBもカバー。東京ベイによると05年に入団した清野輝俊さん(42)以来となる慶大出身者の加入といい、山田は「先輩たちがいないのはチャレンジ。先が見えない、どんな環境か分からないところに飛び込む。面白そう」と胸を躍らせる。

複数のポジションをこなすが、まずはバックスリー(WTB、FB)で勝負する思いを抱く。23年W杯ウェールズ代表リアム・ウィリアムズを筆頭に、日本代表活動を経験してきたゲラード・ファンデンヒーファー、根塚洸雅、木田晴斗らが名を連ねる激戦区。生きのいい22歳は「大学でCTB以外のポジションを経験したのは、アドバンテージになる。素晴らしい選手たちをまねし、優位に立てるキックを生かしながらチャレンジしたい」と意気込んだ。【松本航】