日本生命レッドエルフ(レギュラーシーズン2位)の村上恭和監督が、同チーム所属の伊藤美誠(23)がプレーオフを欠場した経緯を説明した。

「今大会には出るか出ないか迷っていた」と伊藤の様子に言及しつつ、3月27日開幕のWTTチャンピオンズ仁川(韓国)に万全の状態で臨めるように話し合ったことを明かした。「伊藤はボールの影響が大きい選手。(Tリーグでの)このボールと国際試合のボールは違う。慣れるまでに時間がかかることもあり、本人の選択を認めました」。現在8位の世界ランキングを1つでも上げたいとの伊藤の思いをくみ、今大会は欠場になったという。

チームはこの日、日本ペイントマレッツ(同3位)に3-2で勝利し、24日のファイナル進出が決定。第2マッチでは伊藤の欠場によって出場した赤江夏星(19)が、3-2で橋本帆乃香から白星を挙げた。指揮官は「赤江には『ラッキーだな。チャンスが巡ってきた』と言っていたんですが、それを本当にものにしたのはさすがでした」とたたえた。

ファイナルでは、パリ五輪代表の平野美宇(23)、張本美和(15)らを擁する木下アビエル神奈川(同1位)と対戦する。

◆日本生命-日本ペイントの各マッチの成績

〈1〉ソン・メイヨウ、ソン・イジェン組(0-2)橋本帆乃香、佐藤瞳組

〈2〉赤江夏星(3-2)橋本帆乃香

〈3〉早田ひな(3-1)横井咲桜

〈4〉ハン・シキ(0-3)大藤沙月

〈ビクトリーマッチ〉早田ひな(11-9)横井咲桜(※1ゲーム勝負)