日本生命(レギュラーシーズン2位)が2季ぶり5度目の優勝を飾った。3戦先取方式で、昨季王者の神奈川(同1位)から3連勝した。

第3試合では早田ひな(23)が平野美宇(23)とのパリ五輪代表対決に臨み、3-1で勝利。今月10日のシンガポール・スマッシュでは平野にストレート負けしたが、その雪辱を果たした。

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早田は平野との“再戦”を待ちわびていた。

「リベンジする場を設けてくれてよかった」

10日の試合で完敗したばかりだったが、完全に心を切り替えていた。

「負けたことは忘れて、今日どう勝つのかに集中していた」

勝てば優勝が決まる第3試合。第1ゲーム(G)を1度もリードされずに奪うと、第2Gでは8-10から追いつき、13-11でものにした。2週間前の雪辱を果たし「負けを受け入れないと、前には進めない」と誇った。

その強さは、1月まで続いたパリ五輪選考レースで培った。

「優勝の余韻に浸っていると置いていかれる。どこで負けるか分からない」

レースは約2年と長丁場。常に危機感を抱き続けたからこそ、全6回の選考会で女子最多3度の優勝を収め、トップ独走で切符をつかんだ。「2年間の選考レースが強くしてくれた」と胸を張る。

この日も勝利直後こそ笑顔でおどけてみせたが、約1時間半後の会見場では引き締まった表情に変わっていた。「今のままではダメ」。余韻に浸らず、すぐに4カ月後のパリを見つめた。

「金メダルをとるために、海外へ目を向けていきたい」

今後は国際大会を中心に実戦を積む。27日からはWTTチャンピオンズ仁川(韓国)も控える。

勝っても負けても、根本は変わらない。次のステージへ、心をリセットしていくだけだ。【藤塚大輔】