◆女子48キロ級 決勝は順当に、新社会人の古賀若菜(JR東日本)と宮木果乃(日本大2年)が顔を合わせた。

山梨学院大時代に世界選手権の銀、銅メダルを獲得し、マスターズ大会では23年に初優勝した古賀が、東京・修徳高3年時にシニアのグランドスラム(GS)東京大会で初出場Vの宮木を、圧倒した。

開始9秒の袖釣り込み腰で技ありを奪うと、同45秒に払い腰で一本勝ち。頂上決戦を1分弱で終わらせる強さで、大会を通しても全3試合をオール一本勝ちで制し、頂点に立った。

最後は28年ロサンゼルス五輪の代表候補同士となる宮木との対決をものにし、この大会では19年以来5年ぶりの優勝を成し遂げた。

◆女子52キロ級 白石響(コマツ)が3連覇した。決勝で大森生純(JR東日本)に完勝。開始直後から攻めて寝技に持ち込み、横四方固めで一本勝ち。わずか44秒でV3を達成した。

◆女子57キロ級 玉置桃(三井住友海上)が前評判通りの優勝を収めた。決勝で前年覇者の高野綺海(日本エースサポート)に、隅返しの技ありで勝利。昨年の世界選手権・混合団体戦の金メダリストが日本一に返り咲いた。29歳が18年大会以来6年ぶりの制覇を果たした。