バレーボール男子日本代表の岸翔太郎広報がお届けする「男子日本代表広報リポート」の第3回。代表チームの舞台裏や秘話を交えながら、パリオリンピック(五輪)に向けて広報の視点から選手情報やトピックを紹介します。

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今回は、25日までブラジル・リオデジャネイロで行われたネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド第1週を振り返ります。

17日に決戦の地、ブラジル入りした日本代表。20日の練習後には、大会公式撮影を行った後、この日64歳の誕生日を迎えたフィリップ・ブラン監督をお祝いしました。

翌21日にブラジル大会が開幕! 初戦は五輪出場権未獲得のアルゼンチンとの一戦でした。先発は関田誠大選手、西田有志選手、甲斐優斗選手、富田将馬選手、山内晶大選手、小野寺太志選手、山本智大選手。序盤は硬さもあってか第1セットを先取されたものの、そこから3連続で奪い、セットカウント3-1の逆転勝利を収めました。

試合後、今大会でキャプテンを務める山内選手は「課題としていたブロックが良かったし、スパイクも要所で決められた。試合前のコイントスも勝ちました(笑い)」。深津選手は「このメンバーで力を出し尽くして勝てたので最高です。宮浦選手と途中で出た時にめちゃくちゃ緊張しました。3セット目上手くいかなかったので修正していきたい」と話しました。ファンゾーンには、現地の日本代表ファンがズラリ。たくさんの声援を送ってくれました。

休養日を挟み、23日はセルビアとの試合。ここから3連戦とタフな戦いが続く中、試合3時間前には、栄養補給でおにぎり60個とサンドイッチ30個が用意されました。この日の先発は関田選手、西田選手、甲斐選手、大塚達宣選手、山内選手、小野寺選手、小川智大選手でした。試合は、終始ゲームを支配。ストレート勝利で、連勝を収めました。

そして大会3戦目。ここまで全勝と勢いに乗るキューバと対戦しました。先発は深津旭弘選手、宮浦健人選手、富田選手、高梨健太選手、小野寺選手、高橋健太郎選手。これまでとメンバーを大きく変更して臨みました。パワーと高さのある相手に苦しめられるも、セットカウント3-2で勝利。試合後、ブラン監督は「20本ブロックされて勝てたのは初めてじゃないかな。オリンピック前にその場その場で決断し判断、実行する接戦が経験できてよかったと思います」と振り返りました。

ブラジル大会最後はイタリアとの対戦でした。この日も先発を大幅に入れ替え、深津選手、宮浦選手、甲斐選手、大塚選手、山内選手、ラリー・エバデダン選手、小川選手がスタメンで出場しました。1セット目は先取したものの、立て続けに3セットを奪われて敗戦。VNL初黒星となりました。エバデダン選手は「取るべきところでブロックポイントが少なかった。チームとしては持ち味の速い攻撃の切り返しがあまり機能していなかったのが課題です」。山内選手は「自分自身も全てにおいて貢献ができず、被ブロックも多かった。リバウンドなどうまく利用して、フラストレーションのたまらない攻撃をしたい。この大会は選手層の厚さを見せられたと思うので、北九州大会はファンの皆さまとみんなで戦って勝利していきたいです」と前を向きました。

日本に戻り、石川祐希選手や高橋藍選手と合流! 東京で少し調整した後、6月4日からはVNL福岡大会(西日本総合展示場)に挑みます。

五輪前最後の国内、大声援をお願いします!

 

◆岸翔太郎(きし・しょうたろう)1990年(平2)5月19日、埼玉県志木市生まれ。小学校からバスケットボールをはじめ、中学時には全国大会優勝。高校、大学と強豪校でバスケを続け、その後テレビの企画制作会社へ。現在は、昨年に続き、日本バレーボール協会広報部撮影班として男子日本代表チームに帯同し、チームの日々の練習や宿舎での様子などを撮影中。