政府は、スピードスケートで日本女子最多となる通算10個の五輪メダルを獲得した高木美帆さん(32)に国民栄誉賞を授与する方針を固めた。授与式は28日を軸に首相官邸で開く方向で調整しており、近く正式に発表する見通し。高市早苗首相の指示に基づき、政府内で検討を進めてきた。複数の政府関係者が22日、明らかにした。

北海道出身の高木さんは、2010年バンクーバー大会に15歳で初出場し「スーパー中学生」として話題となった。18年平昌大会で姉の高木菜那さんらと滑った団体追い抜きの金などメダル3個、22年北京大会で1000メートルの金など4個を獲得した。4度目の出場だった今年2月のミラノ・コルティナ大会は銅3個を手にし、現役を引退した。

木原稔官房長官は5月22日の記者会見で、首相の指示を明らかにし「国民に広く夢と感動を与えた」と称賛。高木美帆さんも同日、日本スケート連盟を通じ「光栄に思う。結果を楽しみに待ちたい」とコメントを出していた。

国民栄誉賞は1977年に創設され、野球の本塁打世界記録を達成した王貞治さんや、歌手の美空ひばりさんら28個人・団体が受賞した。高木さんへの授与が決まれば、2023年3月の車いすテニス男子の国枝慎吾さん以来となる。