日本代表(世界ランク10位)が、大善戦の末に再びオーストラリア(同8位)に敗れた。わずか3点差で歴史的初勝利はらず、対戦成績は8戦全敗となった。
前半12分、明治大4年のSO伊藤龍之介(21)が先制トライを挙げた。鋭いランで中央を突破。相手2人に挟まれながらも力強く右手でボールを置いた。テストマッチ4戦連続先発の司令塔が初トライを挙げた。
7-14と逆転されたが、相手が危険なプレーで20分間のレッドカード。数的優位を生かし、NO8マキシ・ファウルア(東京ベイ)がトライを決めて14-14と同点に追いついた。いい形で前半を折り返した。
後半は、序盤に14人の相手に2トライを許し、リードされる。それでもWTB植田和磨(神戸)のトライとFB松永拓朗(BL東京)のPGで食らいついた。
今季初めてメンバー入りしたFB矢崎由高(早大)を途中投入するなどして対抗したが、後半30分にトライを許して突き放される。気温30度を超える花園で懸命に戦ったが、勝ち切ることまではできなかった。
ロックのワーナー・ディアンズ主将は「熊本で被災された方々に追悼を示しつつ「オーストラリアが最後までファイトしてきて、この暑さの中でよく闘ってきた。来週は(敵地で)こんなに暑くないと思うんで、自分たちの『超速』ラグビーをしたい」と手応えを表情ににじませた。
エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC=66)は試合前に「勝って歴史を作る良い機会になる。過去最高の準備ができた」と宣言。昨年は15-19の4点差で惜敗しており、今回も3点差に、わずかに縮めて善戦したが、通算8戦目でも初白星はならなかった。
試合後は2万1000人を超えた大観衆の雰囲気づくりに日本語で感謝し、かつて指揮したオーストラリア相手の惜敗に「非情に残念な結果」と悔しがった。
一方で「今日のメンバーは大学生が3人、テストマッチで通用することを証明した。伊藤の出来は素晴らしかったし、大塚も50キャップを誇るトゥポウに対して押せていた」と希望を強調した。
日本は15日に、敵地で再びオーストラリアと対戦する。


