柔道のロンドン五輪女子78キロ超級で銀メダルを獲得した杉本美香(28=コマツ)が、代表を引退して第一線から退くことが12日、明らかになった。14日に会見する。関係者によると、全日本柔道連盟に強化選手の辞退届を提出するが、現役は続ける予定。体重無差別で争う来年4月の全日本女子選手権(横浜)も、出場を希望しているという。

 杉本はこれまでに、両膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂するなど、手術が必要な大けがを幾度も負いながら、10年世界選手権では78キロ超級と無差別級で2冠を獲得。超級のエースとして引っ張ってきた。この日、江東区で開かれた2020年の東京五輪招致イベントに出席して「14日に話しますので」とだけ話した。