19年ラグビーW杯日本大会の会場で改修工事中だった埼玉県営熊谷ラグビー場が31日、完成した。

この日、報道陣に向けて公開され、新設された大型映像装置やナイター照明、ロッカールームなどが次々と紹介された。「臨場感あふれるスタジアム」をテーマに、4階建ての会場に生まれ変わった。座席数を以前より約1万5000席増やし、約2万4000席とした。客席勾配を高くし、客席からピッチまでの距離も改修前より5メートル近くした。

選手のロッカールームは4室設置され、一体感をイメージして円形状にベンチを配置。疲労回復のためのアイスバスや大浴場も完備した。埼玉県ラグビーW杯2019大会課の都丸久さんは「会場が完成したことで『西の花園、東の熊谷』をさらにアピールしたい。W杯後のレガシー(遺産)も考え、全国または世界規模の大会を誘致して地域活性化に広げていきたい」と話した。

熊谷ラグビー場は16年12月から約124億円をかけて改修工事を行った。明日9月1日に全国高校ラグビー県予選の開会式を実施し、10月20日にはこけら落としとしてトップリーグのパナソニック対キヤノンの試合を予定している。W杯では、アルゼンチン代表対米国代表など計3試合を行う。