全国高校ラグビー大会は今日5日、大阪・花園ラグビー場で準決勝が行われる。東福岡と対戦する桐蔭学園(神奈川)はチームトップ7トライのWTB佐々木隼(3年)が絶好調だ。初戦からいいポジショニングでトライを量産。佐々木は「狙っているわけではないが、勢いがつけば」と控えめながらも闘志を燃やす。

昨年の準決勝で大阪桐蔭に敗れた時もピッチにいた佐々木は最後の攻防で何もできなかった。「FWだけに頼ってはいけない」とコミュニケーションを第一に1年間練習してきた。

桐蔭OBで早大4年の兄尚さんは、2日の大学ラグビー選手権準決勝で明大に敗れ、日本一の夢を断たれた。敗戦後「俺の分まで頑張れよ」とエールを送られた。「伸ばせる部分はまだたくさんある」という絶好調男がトライでチームを引っ張り、初の単独制覇に導く。【松熊洋介】