9月20日開幕のラグビーW杯日本大会に挑む、日本代表でフランカーのリーチ・マイケル(30=東芝)とSH田中史朗(34=キヤノン)が29日、プロ野球の巨人-広島戦(東京ドーム)で始球式を行った。

ラグビーボールを持ってマウンドに上がった田中は、振りかぶってからスクリューパスを放り、キャッチャー役のリーチにノーバウンドで届けた。田中は「100パーセントの出来。ストライクを取れてよかった」と笑顔。リーチは「いつも通り素晴らしいパスを投げてくれた」と誇らしげだった。

この日は日本代表の登録メンバー31人が発表され、田中とリーチは3大会連続W杯出場が決まった。主将のリーチは「日本代表は世界で一番小さな国。小さい姿が大きい姿に勝つところを見せたい」と意気込んだ。田中は「若い2人が能力的には高かったから厳しいと思った」とSH争いでは、ともに選出された流と茂野に後れを取っているのではと思っていたという。それでも選出されたベテランは「また日本のために命を懸けられるのはうれしい。2大会に出た経験を生かしたい」と意気込んだ。