過去2度優勝の強豪オーストラリア(世界ランク9位)が、10大会目にして初の1次リーグ敗退の危機に陥った。元日本代表ヘッドコーチ(HC)のエディー・ジョーンズ監督(63)は「オーストラリアのサポーターの皆さんにおわびしたい。私たちのパフォーマンスは、求められているスタンダードに達していなかった。私に全ての責任がある」と謝罪した。

オーストラリアは1月にデーブ・レニー前監督(現コベルコ神戸スティーラーズHC)を解任。イングランド代表監督を解任されたジョーンズ氏を招聘(しょうへい)したが、大会前のテストマッチから苦戦を強いられた。今大会はランキングでは格下に位置付けられるフィジー(同8位)に敗れるなど、ここまで1勝2敗。3連勝のウェールズ(同7位)が決勝トーナメント進出を決め、残り1枠を争う中で、この敗戦でフィジーが優位に立った。

今大会には自国開催の27年W杯も見据え、経験豊富なベテランを外して若手を主体に登録メンバーを構成してきた。0トライでの屈辱的な敗戦を経て、ジョーンズ監督は「自分は状況を好転させられると思う。今ごろ、そうなっているだろうと期待していたが、まだできていない」と胸の内を明かした。

◆C組順位

〈1〉ウェールズ 勝ち点14(3勝、得失点差+60)

〈2〉フィジー 勝ち点6(1勝1敗、得失点差+1)

〈3〉オーストラリア 勝ち点6(1勝2敗、得失点差-21)

〈4〉ジョージア 勝ち点2(1分け1敗、得失点差-20)

〈5〉ポルトガル 勝ち点2(1分け1敗、得失点差-20)