日刊スポーツ新聞社は6日、ウェブサイト「ニッカンスポーツ・コム」で大相撲についてのアンケートを行った。午後2時から約4時間実施し、1053件の回答が得られ、貴乃花新理事長の誕生を望む声が多いことが分かった。

 5日に武蔵川理事長が職務に復帰したが、すでに辞意を固めており、8月中にも辞任する見込み。「次期理事長は、力士出身の内部、力士経験のない外部、どちらが望ましいですか?」の問いでは、意見は拮抗(きっこう)したが54・7%が「外部」を支持し、「内部」は45・3%だった。

 「次期理事長は誰がふさわしいですか?」の質問には、3分の1以上の人が貴乃花と回答。Q1で「内部」と答えた人の中では、7割以上の支持を得た。12人の理事のうち最年少だが「過去のしがらみなしに改革できそうなのは貴乃花しかいない」(30代男性)、「彼は若いが、考えがしっかりしている」(60代男性)、「貴乃花だったら、やってくれる」(20代男性)、「一気に若返り。思い切った改革を」(60代男性)などの声が寄せられた。

 貴乃花に続くのは、5日まで理事長代行を務めた「村山氏」と「誰がやってもダメ」が211票で並んだ。村山氏には「大相撲を根底から改革するには外部から招聘(しょうへい)するしかない」(20代男性)、「相撲協会だけでは浄化できないところまで来ている」(40代男性)など、外部出身者ならではの手腕に期待が集まった。

 一方で、「誰がやってもダメ」の回答には、失望感が漂う。「公益法人の資格がない、任意団体にするべき」(50代男性)、「組織全体が悪いので解体してほうがいい」(40代男性)など、厳しい意見も相次いだ。

 在任中の武蔵川理事長を支持する票は、15票にとどまった。相次ぐ不祥事に対して失望に近い意見も多いが、内部なら貴乃花、外部なら村山氏という結果が、見えてきた。

 アンケートにご協力をいただき、ありがとうございました。同様の分析記事は、7日付の日刊スポーツでも掲載いたします。