大相撲の期待の若手が火花を散らした。関脇逸ノ城(21=湊)は27日、埼玉・草加市の追手風部屋へ出稽古に訪れた。

 15番取って、幕内遠藤(24=追手風)とは4勝6敗。得意とは逆の左四つで組むなど、さまざまなことを試したが「やっぱり体が重たいっす。やせないとしんどい」と苦笑いした。

 土俵際で何度も逆転を食らう場面もあり「(遠藤は)柔らかい。投げて、これは行ったなと思ったら残っている。そういう人とあまりやったことがないので、いい練習になる」とうれしがった。

 一方の遠藤は全部で13番。「普段できない稽古がしっかりできている。自分より下の人と稽古するときは、立ち合いで失敗したなと思っても取り返しがつくが、大きい人と取るときは、思っている相撲がかみ合わないと」と大型力士対策へ、糧になっているようだ。