大関稀勢の里(27)らが所属する鳴戸部屋が消滅した。日本相撲協会は25日、鳴戸親方(37=元前頭隆の鶴)が年寄「田子ノ浦」を襲名すると発表。「鳴戸」の名跡証書は先代の遺族が保有し、公益法人化にともない一括管理する協会へ提出できず、別の名跡を取得した。今後は千葉・松戸市から、東京・墨田区の旧三保ケ関部屋へ移転する見通しであることが分かった。

 先代鳴戸親方(元横綱隆の里)の高谷典子夫人

 隆の鶴が「田子ノ浦」を取得したことはまったく知らず、マスコミからの電話で知りました。2年間、ここ(住居と稽古場)をきちんと提供してきましたし、私は「移転しろ」とか、「出ていけ」なんて言ってません。引っ越すことも聞いていません。昼間、トラックが突然来て、荷物を運び出していました。どこに転居したかも知らないんです。一言のあいさつもありませんでした。何が起きているか、報道で知るだけなんです。「鳴戸」の名跡証書の件については、別の機会に説明します。