<社会人野球東京大会:新日本石油ENEOS5-3明治安田生命>◇15日◇準々決勝◇神宮

 昨春のセンバツ準V右腕、新日本石油ENEOS(神奈川)のルーキー大塚椋司投手(18=聖望学園)が2試合連続のクローザー登板で4強入りした。9回2死一、三塁からマウンドに上がり、三振に切って明治安田生命(東京)を破った。

 「春男」大塚が直球勝負で締めた。2球目に自己最速タイの149キロを計測すると、5球中145キロ以上が3球。高卒ルーキー離れした力強さで押した。「いつかは先発したいけど、今は与えられた場所で投げるだけ」と期待に応えた。初回はドラフト解禁年を迎えた右の大砲、4番磯部泰内野手(20=修徳)が先制2ラン。大黒柱だったレ軍田沢は抜けたが、2年連続Vへ若い力が台頭する。大久保秀昭監督(39)は「(大塚は)前回は田沢の新人の時みたいに青白い顔してたけど、今日は落ち着いた表情だった。抑えるんだから、大したもの」とたたえた。