<東都大学野球>◇第6週最終日◇13日◇神宮

 亜大と東洋大が勝ち点3で並び、優勝争いは最終週(26日から)の直接対決に持ち込まれた。亜大は3-2で立正大に連勝。同点の7回にスクイズで勝ち越し9回2死満塁のピンチで北原郷大投手(3年=穴吹)を投入して逃げ切った。これで6連勝だ。東洋大は延長10回の末、2-3で中大に連敗。この結果、東洋大は6勝2敗1分け、亜大が7勝2敗となり、最終週で勝ち点を挙げたチームの優勝となる。

 東浜巨投手(1年=沖縄尚学)の快投で注目を浴びる亜大の勢いが止まらなくなってきた。この日は3年生の北原が踏ん張った。1点リードの9回2死満塁。一打逆転の大ピンチに登場すると、力でねじふせた。「1人抑えたら勝ちなんで気持ちで投げました」。自己最速を3キロ上回る151キロをマークし、最後は相手打者を二ゴロに仕留めた。

 連勝スタートは先月21日の中大戦、東浜の初先発初完封だった。それまで1勝2敗。北原は開幕投手になりながら敗れ、東浜出現後には先発から外れていた。寮では東浜と同室の部屋長でもある。「調子の出ない自分の分を頑張ってくれているんでうれしいですが、後輩に抜かれたくはないんで」。1年生に刺激されてエース候補だった3年生が復調してきた。生田勉監督(42)も「今日は北原に聞いてやってください」とホッとしたような笑顔でたたえていた。【米谷輝昭】