【ロングビーチ(米カリフォルニア州)3日(日本時間4日)=前田祐輔】今秋ドラフトの目玉、早大・大石達也投手(3年=福岡大大濠)が、投打二刀流で米球界に衝撃を与えた。「5番中堅」で先発出場し、7回から上がったマウンドでは3回4奪三振で無失点に抑えた。4-2でカリフォルニア州立大ロングビーチ校を破り、新チーム初勝利を飾った。

 前日の5回8Kに続き、雨の中、最速は148キロをマーク。中堅手からベンチに戻るとブルペンに走り投球練習を行った。投打にフル回転し「リーグ戦が始まる前に1日経験できたことは大きい」と納得顔だ。

 ロングビーチ校のウェザーズ監督は07年日米大学野球選手権の米国代表監督。大石について「将来大リーグで活躍できる」と太鼓判を押した。当初は硬いマウンドが合わないとこぼしていたが、高い順応性で対応。8回の2者連続三振はいずれも高めの直球で大男たちを牛耳った。投手として迎えた最終打席はセーフティーバントを試みた。間一髪アウトになったが「ピッチャーになったし、相手が警戒しないと思った」とニンマリしていた。