元パイレーツ桑田真澄氏(41)が6日、アマ球界を改革する「ゼネラルマネジャー」就任への意欲を語った。早大大学院スポーツ科学研究科で1年間学び、その修士論文が晴れて最優秀論文に認定され、早大キャンパス(東京・新宿区)でプレゼンテーションを行った。「アマチュア野球の抱える課題に関する研究」のテーマに沿い、訴えたのはアマ球界の改善策だった。

 現役プロ300人にアンケートを実施。体罰など約62%が「改革が必要」という生の声を受けて、「練習は量から質重視」「勉強、遊びとの両立」などの改革案を提示した。1年制の修士課程約30人の中で「MVP」に推され、さらに学術的に価値の高い学会用論文に与えられる「濱野賞」を同時受賞した。

 桑田氏は「こんな賞をいただいて恐縮です」と照れた。今後の活動については「少年野球をはじめ、いろいろな組織がバラバラになっている。子供たちのための野球になるように、力を入れていきたい」と自ら先頭に立って、これまでの経験をアマ球界に還元したいと希望。いずれは指導者として現場復帰の夢も明かし、今年については「おなかいっぱい勉強させてもらったので、ゆっくりさせてもらいます」と充電にあてたいとした。【中島正好】