<東都大学野球:立正大3-0青学大>◇6日◇1、2部入れ替え戦2日目◇神宮

 昨秋王者の立正大が青学大を破り、1勝1敗として1部残留に逆王手をかけた。ドラフト1位候補右腕、南昌輝投手(4年=県和歌山商)が最速150キロの直球を主体に7回まで無安打に抑え、8回0/3を1安打と好投した。7日の3回戦で勝利すれば、1部残留が決定する。

 ノーヒット・ノーランの夢は8回無死、26人目の打者で途切れた。立正大・南の投じた116球目、140キロの速球を中前にはじき返された。「勝てばいいかなと。冷静でした。落とせない気持ちが青学大よりあった。気持ちでなんとかしました」と話した。9回には先頭に四球を与えて降板。完投まで逃したが、勝ちの結果に納得した。

 8回を1安打ながら四球は7を数えた。伊藤由紀夫監督(59)は交代時を含め4度もマウンドに走った。アドバイスは「気持ちで放れ」だけ。その声にこたえる137球だった。リーグ戦は3勝5敗に終わっただけに、入れ替え戦にかける思いはだれより強い。「負けられない中で抑えるのが背番号18の仕事。明日?

 自分がなんとかしないと」。南は7日の3回戦もマウンドに上がるつもりだ。