<東京6大学野球:立大8-2慶大>◇第3週4日目◇29日◇神宮

 立大が慶大を破り、1勝1敗2分けとして5回戦に持ち込んだ。今季初先発となった斎藤隼投手(3年=立教池袋)が7回を2失点と好投。小室正人投手(2年=日野)との継投で、打線が小刻みに挙げた8点を守った。立大は今季7戦目にしての初勝利。勝負が5回戦に持ち込まれるのは、90年秋(慶大-立大)以来20年ぶり12度目で次週の慶大-法大戦終了の翌々日に行われる。

 前夜、突然先発を告げられた斎藤隼が7回を5安打2失点で踏ん張り、初勝利をもたらした。「点を取ってくれたんで、楽に投げられました」と話し、自身の2勝目を喜んだ。実は7月に右足首をねんざし、調整が遅れていた。先発不在の中、思い切った決断を下した大塚淳人監督(50)は「うれしい誤算」といいながら、5回戦突入についても「ウチは発展途上。チームの成長に、神宮で試合ができるのは大きい」と歓迎の弁だった。