先日、ロッテ角中勝也外野手(29)の“こだわり”を聞いた。スポーツ用品店で行われたトークショーだけに、野球道具が話題に。それぞれ語った。

 ▼スパイク 近年主流のソールが薄く軽いタイプは嫌い。厚くがっちりしているものが好き。米国で一般に市販されているものを使用。重くなるのでは? の問いにも「そこまで走る選手じゃないし、重いのを履いても、そんなに足は遅くならない」。

 ▼手袋 近年はゴツゴツとしたグリップ力が高いものが多いが、昔ながらの「つぶつぶした」生地が好き。グリップ力で劣る分、滑り止めを「つけすぎるほど、つける」。そのため、毎試合、新品を使用する。

 ▼バット 5年ほど基本の形は変えていないが、現在は対右と対左で重さを変える。対右の900グラムに対し、左は10グラム軽い。両打ちでもないのに変える選手は珍しい。「10グラム違うと結構変わる。タイミングが合わない時、小手先でカットしやすいように。手だけで打つなら軽い方がいい」。たとえば、左投手の外に逃げる球を右手1本でカットしやすいように軽くしている。

 バットの10グラムにこだわる一方、スパイクの重さは気にしない。昨季は自身2度目の首位打者と初の最多安打。「天才」とも称されるバットマンは、やはり興味深い。【ロッテ 古川真弥】