先週末、春季近畿大会を取材するため兵庫・明石市に出張した。

 【5月26日】

 午前6時に起床。西明石駅前のビジネスホテルを出発しJRで隣の明石へ移動。改札を出て左へ。道路を渡ると目の前が明石公園。同公園の中に近畿大会が行われる明石トーカロ球場がある。

 同球場は、毎年、甲子園大会の後に行われる全国高校軟式野球選手権が行われることでも知られる。三塁側スタンド後方には明石城。スコアボードの後方には高層マンションとなかなか趣のあるスタジアムだ。

 午前7時ちょっと前に球場正面に到着。10時開始の第1試合にセンバツ優勝の大阪桐蔭と地元の明石商が登場するとあって、入場券売り場には大勢のファンが並んでいた。

 千葉で行われた関東大会同様、試合経過を速報するのが私のミッション。作業する記者席の座席を確保するために早めに到着したのだが、入り口は施錠されており球場内に入れない。7時過ぎに球場職員のおじさんが到着したので、中に入れてもらおうとしたが「高野連の人が来るまで待って」とのこと。仕方なく玄関の前で待つこと30分。ようやく高野連の先生が登場。「東京から来たのですが、中に入れてもらえませんか」とお願いすると親切な先生が準備をしてくれて無事入場。受付で記名して取材証をもらって記者席に入った。もちろん一番乗り。最前列の席を確保。朝食のサンドイッチを食べながら日刊スポーツを読んでいると顔見知りの記者達も到着した。我が日刊スポーツの女性記者、ISOちゃんも登場。午前10時に試合が始まった。

 隣に座ったISOちゃんに写真をお願いした。すると数日前に自腹で購入したというローズ色のデジカメを取り出した。電器店で「スポーツ撮影用が欲しい」と店員さんに言うと「運動会用ですね」と言われたそうだ。運動会ではなく高校野球を撮影するためだが、ズームと連写機能の付いたすぐれものだ。この日が初めての実戦。ネット裏にある記者席の窓ガラスを開けてまずは大阪桐蔭先発の根尾投手を「カシャッ、カシャッ、カシャッ…」と連写。無事、撮影成功。さらにISOちゃんは記者席を出てスタンドへ。明石城をバックに投球する根尾投手の写真も撮ってきた。この球場でしか撮れないナイスなカット。すぐにネットにもアップした(この写真は翌日の日刊スポーツ大阪版に大きく掲載されました)。

 第1試合は大阪桐蔭が延長10回、7-6で明石商に競り勝った。大阪桐蔭ナインは試合後、翌日の日体大との練習試合に備え、横浜へバスで移動した。

 第2試合は智弁学園が市尼崎にコールド勝ち。試合後の取材を終え、新聞用の記事を書くISOちゃんを残してフリーライターのMさん、Sさんと球場を出た。この2人にNさんも加えた4人で食事をする約束をしていた。明石駅を通り抜け球場とは反対側にある「魚の棚商店街」に。居酒屋さんに入ってビールで乾杯。「明石焼き」はなかったが、出汁で食べる玉子焼きなどを肴に、明石の夜は更けていった。

 【5月27日】

 午前6時過ぎに起床。同45分開始のホテルの朝食バイキングへ。前日は6時半にホテルを出発したためバイキングできず。しかし、2日目のこの日は、8時までに球場に到着すれば記者席を確保できることが分かったため、ゆっくりバイキングを食べて出発した。

 前日と同じ席でISO記者と並んで試合を見た。この日もISOちゃんのデジカメは大活躍。「カシャッ、カシャッ」と小気味よいシャッター音を響かせながら写真を撮ってくれた。

 第1試合は滝川二がセンバツ出場の乙訓を3-1で破った。取材を終えランチタイム。この日の昼食は球場名物「玉子ごはん」。予約制で前夜一緒に飲んだSさんが私の分も球場売店で買ってきてくれた。550円。卵かけご飯ではなく、ご飯に玉子焼きをかぶせた天津飯のような感じ。くせのない味でぺろりと平らげた。

 第2試合はセンバツ準優勝の智弁和歌山が比叡山にコールド勝ち。試合後、比叡山を取材。記者席に戻るとISOちゃんから「これ、お土産にどうぞ」とクッキーをもらった。「明石トーカロ球場 ウィニングボールクッキー」。丸いクッキーで近畿大会、大阪桐蔭などの文字が刻印された「限定品」。近畿大会は平日を挟んで次の土、日に準決勝、決勝が行われる。「また来週も来てくださいね」とISOちゃん。2週続けて出張させてもらえるかは微妙だが、ISOちゃんはじめ、関西の記者の皆さん、お世話になりました。

 球場を出て、前日行った「魚の棚商店街」へ。海産物店で試食し気に入った「穴子焼き」を土産に買った。1袋680円だったが「2袋1000円でいいよ」とおじさんにすすめられ2袋購入。西明石から新幹線で帰京し2泊3日の「明石野球旅」が終わった。

明石トーカロ球場名物の玉子ごはん
明石トーカロ球場名物の玉子ごはん
明石トーカロ球場のウィニングボールクッキー
明石トーカロ球場のウィニングボールクッキー