先日、ふと写真の整理をしていたら、こんな写真が出てきました。

 これは、3年前に花巻東に大谷翔平選手(現・日本ハム)の取材に行ったときのこと。寮に貼りだされた目標でした。

これが高校2年の冬に大谷君が書いた目標。A3ほどの大きな画用紙いっぱいに、その思いがつづられていました
これが高校2年の冬に大谷君が書いた目標。A3ほどの大きな画用紙いっぱいに、その思いがつづられていました

 『いよいよきてしまったLast off。この冬でチームとしてだけでなく個人としても日本一になる。秋、光星学院に負けたのも、ピッチャーとして助けてあげられなかっただけでなく、チームの中心打者としても負けた。特に来年は良い投手も多いし打者も多い。そんな相手と戦った時、みんなが打てなかった時やピンチの時。チームを助けることのできる一投や一打を打つために、この冬で俺は投打の世代ナンバー1選手になる。

 高校野球ができるのももうあと半年しかない。この半年にどれだけの想いを込めていき練習できるか。それだけだと思う。今まで支えてきてくれた人たちや花巻東の勝利を信じてくれている方々のためにも。必ず来年日本一になって恩返ししたいと思う』


 花巻東は、全員が大きな紙に雑誌や新聞の切り抜き、たくさんの色マジックを使って思い思いに目標を書いて、トレーニングルームや冬の練習場となるピロティーにそれぞれが目にとまる場所に貼りだして練習に励んでいます。中には大谷君の目標も。そこには、冬場の練習の目標と、それに対する意気込みがたっぷり書かれていました。そして――ひと際目立つ「162キロ」の文字。


 翌年夏には160キロを達成。そして、今年は161キロに162キロと記録を更新した大谷君。11月中旬にインタビューしたときには、同じ速球でも高校時代との違いを話してくれました。

プロ2年目を終えても趣味とマイブームはナシ…!? 時間がある時は映画鑑賞と読書をしているそう
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 「今は平均して150キロ後半を投げられていることが大きい。今までは、147~148キロを投げる中でたまに150キロ後半が出るという感じでした。今は平均して150キロを超えていますし。そういうところはよくなったというか。1球1球の精度は高くなるのでいいのかなぁって思いますね」


 プロ1年目から取り組んできたトレーニング、体作り。フォームの改造。昨年オフの間に地道に取り組んできたことが、シーズン中に結果として出てきたと言います。

 「最速のMAXというのは平均を上げるための作業。MAXがあがれば平均も上がると思います」


 今、2年目のオフに入り、再びトレーニングに取り組んでいる大谷君。

 「“目標”とか“夢”を常にもって、それを支えに成長してきたし、その思いは今も変わりません」

 では、今の“目標”“夢”は?

 「もともと向こう(メジャー)に行きたかったので、そこは一番大きい夢。でも、今はリーグ優勝と日本一。クライマックスシリーズで負けて目の前で胴上げを見て悔しかった。日本一になりたいという思いが強くなりました」


 高校時代に達成できなかった「日本一の景色」を見るために。最速163キロと日本一の目標を達成させるために。大谷君の勝負はシーズンが終わってもなお、まだまだ続いているのでしょう。


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プロ野球ai 2015年1月号 全国書店で発売中です!
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