行って来ました神宮球場ー!! 土曜日(23日)の西東京、準々決勝を見に行きました。お仕事とお仕事の間の、わずかな時間でしたが、行って良かったです。心が洗われる時間を過ごせました。

 東海大菅生と国学院久我山の試合でした。泣けるポイントが、いくつもありました。終盤に点差がついてしまいましたが、負けている国学院久我山の選手から、本当に一生懸命な気持ちが伝わってきました。ヘッドスライディングもその1つですよね。走り抜けた方が早いのは分かっているのに、頭から滑り込む。点差があっても諦めない。最後まで何が起こるか分からないぞ、っていう気迫ですね。ジーンときました。

 東海大菅生の打撃もジーンときましたね。チャンスでことごとく鋭い打球で三遊間を破るんです。思い切り振り抜くことを徹底しています。高校野球って、技術うんぬんじゃなくて、思い切り振り抜くところが好きです。あの打撃に感動しました。

 それでも、私って、負けている方とか、守っている方に感情移入しちゃうんです。あの打球を見ると、三遊間を守っている気持ちになるんです。「打球が速いから、捕れなくても無理はないな」とか「たとえ捕れても、一塁は間に合わなかった」とか、そんな悔しい気持ちで胸が締め付けられます。

 一番泣けたのは、試合後のあいさつですね。負けた国学院久我山の選手が、泣き崩れることなく、前を向いて、1列に並んで勝ったチームの校歌を聞いていて、すごく立派だなって思いました。その後は、観客席にあいさつに行きました。観客席からも大きな拍手が起こりました。彼らにとって、もう最後の野球かもしれないって思ったらもうダメですね。涙があふれてきちゃいました。大学に行っても、野球やって欲しいな。社会人野球をやる人って、すごく野球愛が強いなって思います。まだ、まだ、野球を続けてほしい。

 一生懸命なパワーをたくさんもらえました。やっぱり、野球場って大好きです。(日刊スポーツ高校野球応援団長・稲村亜美)