オリックス椋木蓮投手(24)が2年ぶりの1軍登板で復活星を狙う。27日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で先発。24日に斎藤とともに1軍合流した右腕は「呼ばれたからには、もうやるぞって気持ち。長いイニングを投げようとかじゃなく、1人1人集中していきたい。緊張はまだしてない。楽しみな方が強い」と意気込んだ。

21年に東北福祉大からドラフト1位で入団。22年7月20日のプロ2戦目では、日本ハム相手に9回2死、ノーヒットノーランまであと1球の快投をみせた。だが、9月8日の西武戦で右肘の痛みを訴えて緊急降板。同年秋にトミー・ジョン手術を受けて育成契約となり、長いリハビリ生活を送ってきた。

昨秋のみやざきフェニックス・リーグで実戦復帰。今年3月に再び支配下登録を勝ち取り、背番号は127から15に戻った。最速154キロの豪腕は、自らの現在地を冷静に分析する。

「スピードもまだ戻っていないし、投げていて物足りなさはある。術前の1年目のいい姿をみんな想像すると思うけど、タイプでいったら真逆かなと思う。スピードとか勢いじゃなくて、コントロール重視の投球をしていきたい」

今季の2軍戦は4試合で0勝0敗、防御率1・93。イニング数を少しずつ伸ばし、20日の中日戦(ナゴヤ)は5回5安打2失点。そして今回、山下の不振や東が指のマメをつぶしたことなどもあり、1軍からお呼びがかかった。2年前に「ノーノー未遂」を演じた日本ハムを相手に、復活を告げる。【大池和幸】

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