18年ぶりに4強入りした桜宮は6回コールド負けで涙をのんだ。

 初戦で負傷した右脇腹の痛みを押して先発したエース崎山颯人投手(3年)が、履正社の強力打線を抑えられず、4回10安打10失点を喫した。打線は履正社・山口裕次郎投手(3年)の前に7安打も、あと1本が出ず、3回2死三塁から敵失の間に1点を返しただけだった。

 北風和樹監督(55)は「万全ではない状態だったが、選手たちは良くやってくれた。3年生約60人がまとまって力を出してくれ、研究班も夜中までよく分析してくれた。100点満点に近い」と選手たちをたたえた。

 松井満沙樹主将(3年)は「最後まで全員で戦って終えることができた。(履正社の)レベルが高いことは分かっていたが、全員でぶつかることができた。胸を張って帰りたい」と涙をぬぐった。