岩手国体3日目は2回戦の残り1試合と準決勝の計3試合。履正社(大阪)と広島新庄が決勝進出を決めた。プロ注目の広島新庄・堀瑞輝投手(3年)が第1試合で9回1失点完投、14奪三振。2試合目の準決勝でもリリーフで登板。2回2/3を無失点に抑え4三振を奪う快投を見せた。
準決勝:広島新庄3-2聖光学院(福島)
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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広島新庄 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
聖光学院 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 |
【新】有村、堀【聖】堀田、鈴木駿
- 広島新庄対聖光学院 この日2度目の登板を果たした広島新庄・堀(撮影・高橋洋平)
【試合経過】
先発は新庄が有村、聖光学院が堀田
1回表、新庄は1番杉村が左二塁打も送りバント失敗と併殺打で無得点
1回裏、聖光学院は3者凡退
4回裏、聖光学院は2死からの3連打で1点を先制
5回表、新庄は1死一、三塁から内野ゴロ併殺崩れの間に1-1同点。さらに2死一、二塁から2番豊岡の適時二塁打で2者生還し3-1と逆転
7回裏、聖光学院は無死一塁から6番中屋の中越え適時三塁打で1点。7番西川は捕邪飛で1死三塁。ここで新庄はこの日の第1試合で完投した堀がリリーフ登板。8番佐藤晃をスライダーで空振り三振、代打佐藤駿もスライダーで空振り三振に仕留め1点のリードを守った
聖光学院は8回から鈴木駿が登板
8回裏、聖光学院は2死から3番瀬川が中越え二塁打。しかし4番鈴木駿はスライダー空振り三振で無得点。新庄・堀は連投にもかかわらず147キロをマーク
9回裏、聖光学院は5番鎌倉が内野安打で出塁も併殺で2死。7番西川が安打で出たが後続なく無得点で試合終了
新庄・堀は2回2/3を3安打無失点に抑え4奪三振。この日は2試合、計11回2/3を投げ18三振を奪った
- 広島新庄対聖光学院 先発した広島新庄・有村(撮影・高橋洋平)
- 広島新庄対聖光学院 先発した聖光学院・堀田(撮影・高橋洋平)
準決勝:履正社(大阪)6-3鳴門(徳島)
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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鳴 門 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
履正社 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 0 | X | 6 |
【鳴】中山、矢竹、尾崎、河野【履】松井、寺島
【本】岡田(履)
【試合経過】
先発は鳴門が中山、履正社が松井百代(ひゃくだい)
1回表、鳴門は2死から3番中山が右二塁打。4番手束が四球。5番佐原の左前安打で中山が本塁を狙ったがタッチアウト
1回裏、履正社は1番福田が左二塁打。送りバントで1死三塁。2死後4番安田の左越え適時二塁打で1点を先制
3回表、鳴門は1死満塁から矢竹の中前適時打で2-1と逆転
鳴門は4回から矢竹が登板
4回裏、履正社は無死二塁から7番山本の中越え適時二塁打で2-2同点。さらに1死一、三塁から1番福田の犠飛で3-2と勝ち越し
5回表、鳴門は1死一、三塁から7番冨士が中飛。これを中堅手が落球する間に三塁走者が生還し3-3同点。一塁走者は二封で記録は中ゴロ
5回裏、履正社は代打岡田の3ランで6-3と勝ち越し
履正社は6回からドラフト1位候補の寺島が登板
6回表、鳴門は3者凡退
鳴門は6回から尾崎が登板
鳴門は7回から河野が登板
履正社・寺島は6、7、8回を3人ずつで料理。4奪三振
9回表、鳴門は1死から1番日野が左前安打を放つも後続が連続三振に倒れ試合終了
履正社・寺島は4回を投げ1安打無失点、7三振を奪った。最速は142キロ
2回戦:広島新庄4-1東邦(愛知)
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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新庄 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 4 |
東邦 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
【新】堀【東】松山、近久、采野
【本】杉村(新)
【試合経過】
先発は新庄が堀、東邦が松山
1回表、新庄は1番杉村が二塁打。その後2死満塁まで攻めたが無得点
1回裏、東邦は3者凡退。新庄・堀投手が快調な立ち上がり
2回表、新庄は1死一、三塁から1番杉村の左翼ポール直撃の本塁打で3点を先制
2回裏、東邦は4番藤嶋が125キロのスライダーを左前安打。しかし二盗失敗などで無得点
4回裏、東邦は2死から藤嶋と堀が2度目の対戦。2球目に145キロ、3球目に148キロをマークしスタンドが沸く。最後は145キロを中前安打。後続三振で無得点
新庄・堀は5回まで3安打無失点、8奪三振
東邦は6回から近久が登板
6回表、新庄は2死二塁から9番古本の中前適時打で4-0
東邦は7回から采野が登板
7回裏、藤嶋と堀の3度目の対戦。カウント1-2から144キロ直球空振り三振。これが堀が奪った10個目の三振
東邦は8回からエース藤嶋が登板。河内を二ゴロ、堀を138キロ直球で空振り三振。古本に左前安打されたがけん制で刺した
9回裏、東邦は2死二塁から3番松山の中越え適時二塁打で1点を返したが続く藤嶋が大きな中飛に終わり試合終了
新庄・堀は5安打1失点、14奪三振で完投した
出場校
北海(北海道)
盛岡大付(岩手)
聖光学院(福島)
作新学院(栃木)
常総学院(茨城)
木更津総合(千葉)
東邦(愛知)
履正社(大阪)
広島新庄(広島)
鳴門(徳島)
明徳義塾(高知)
秀岳館(熊本)