昨夏に県8強入りした静清(静岡)のエース横尾蓮太投手(3年)が昨年12月、社会人硬式野球の強豪・王子(愛知)に内定した。新ステージで飛躍を狙う2017年を迎え、横尾は「3年目には都市対抗と日本選手権、2つとも日本一をとって、ドラフト1位でプロに行きます」と宣言。プロを目指す意欲と同世代への対抗心を明かした。

 県高校最速148キロを誇った右腕は、昨春に右手首に受けた死球などの影響で本調子にならず、夏も不完全燃焼だった。プロへの希望もあったが、8月に練習参加した王子の稲葉勇樹監督(44)から「しっかり鍛えて3年後、プロに送り出してやる」と激励され、高レベルの投手陣に目を奪われた。エース近藤均(26)からカットボールの指導を受け「ここでやれば伸びる」と確信したという。

 西武4位入団の鈴木将平外野手(静岡)に対し「プロに入って当然のすごい選手。いつか対戦できたら」。ほぼ毎日連絡を取り合う谷脇亮介投手(常葉学園橘、日大進学)には「1年先にプロに行って待ってるぞ」と宣言し、谷脇からは「後で行くから待ってて」と約束を交わした。同学年には西武1位今井達也(作新学院3年)、楽天1位藤平尚真(横浜3年)ら好投手がズラリ。横尾は「いつか割って入れるようになりたいです」と力強くプロを見据えた。【鈴木正章】