東北王者の仙台育英(宮城)が、2年ぶり12度目のセンバツ切符を手にした。

 選手には昨秋の明治神宮大会を制した履正社(大阪)に、1回戦で敗れた悔しさが強く残っている。

 西巻賢二主将(2年)は「投手のレベルが違う。打撃も甘い球を逃さない」と全国レベルを痛感した。エース左腕長谷川拓帆(2年)は、その試合で与四球8と制球を乱し、この冬は週5、6日、100球程度投げ込んだ。「直球、変化球とも(コントロールの)精度を上げた」と話した。

 佐藤世那(オリックス)、平沢大河(ロッテ)を擁した15年夏の甲子園で準優勝し、東北勢の悲願「大旗の白河越え」にあと1歩と迫った。長谷川は「仙台育英としても、東北勢としても優勝したことがない。頑張りたい」と、大きな夢を膨らませた。