今春のセンバツに出場する静岡の外部コーチ就任が決まった同校OB小田義人氏(69)が10日、日刊スポーツに指導への意気込みを語った。「母校に携わることができて幸せです。残り少ない野球人生、僕のいろいろな経験を伝えていければと思っています」。

 内野手だった小田氏はヤクルト、日本ハムなどでプレーし、昨年7月末でヤクルトのスカウトを退職した。同年12月、学生野球資格回復の研修会を受講。今月7日付で指導資格を得た。69歳では異例の動きだが、静高側から即日、届いた外部コーチ就任の依頼を快諾。今月14日付で就任し、指導を始めるという。

 「池谷(蒼大=2年)は全国レベルの投手。打線も村松(開人=1年)大石(哲平=2年)成瀬(和人=1年)らは足もある。勝ち進む可能性はあります」

 自らが4番打者として出場した65年春は8強に進出しており、「ここまできたら勝つしかない。優勝を目指して頑張ります」。就任後は週5日のペースで静高グラウンドに行くという。