日本ハム中田が、今秋ドラフト最上位候補の早実・清宮幸太郎内野手(3年)を絶賛した。4月30日、都内で行われた宮崎大宮との練習試合で、清宮が2戦3本塁打をマーク。右翼場外への3発目が、自身の高校通算87号を超える88号となったことを伝え聞くと、「すごいねぇ」と称賛した。報道陣から「100本行きそうか?」と聞かれ、「いくんじゃないの」と史上2人目とされる3ケタの大台超えを期待した。

 自身の87号については「あまり覚えてない。小さなグラウンドだったような…」と話は乗らなかった。自身の記録を超えられたことよりも、清宮のスケールの大きさと将来性の高さに興味が向いた。「すごく楽しみ。バッティングを見てても、きれいなスイングをする。プロに入るのは間違いないね」と賛辞の言葉が止まらなかった。ニュース映像で見た人間性についても「しっかりしてるよね」と好感を口にした。

 「何年生なの?」と報道陣に逆取材した。「3年生」と聞き、「今年のドラフトじゃん。日本ハムに来てくれたら、うれしいですけど」と冗談交じりにラブコールを送った。現状では早大進学かプロ入りか、進路は未定だが、一野球人としての思いを語った。「これから、もっともっと伸びると思う」。高校時代に怪物と呼ばれた男は、新たな怪物の存在に心を躍らせた。【久保賢吾】