甲子園で春夏7度の優勝を誇るPL学園(大阪)の新監督に、前監督の河野有道氏(59)が復帰する。28日、秋季近畿大会大阪府予選のメンバー登録で新監督として登録される。藤原弘介監督(34)は退任する。

 河野監督は、98年センバツ4強を最後に勇退した中村順司監督(62=現名商大監督)からチームを引き継ぎ、同年夏は甲子園で8強入り。準々決勝では、エース松坂大輔(当時3年=現レッドソックス)を擁した横浜(神奈川)と延長17回の熱闘を繰り広げた。99年センバツは、田中一徳外野手(当時3年=元横浜)らを率いて4強。01年7月に退任し、藤原監督にバトンを渡していた。

 新体制の初戦は、9月7日の信太(しのだ)戦になる。1年生4番の勧野甲輝外野手や新エース中野隆之(2年)らを軸に、3年ぶりのセンバツを目指す。

 ◆河野有道(こうの・ありみち)1948年(昭23)11月22日、宮崎県都城市生まれ。PL学園では内野手。80年9月からコーチとして中村元監督を支え、清原和博(現オリックス)、桑田真澄(元パイレーツ)らの育成に貢献した。98年4月に監督に就任し、01年に退任。PL教団職員。