プロ注目の今坂幸暉内野手(3年)を擁する大院大高が、昨夏大阪王者で甲子園に出場した履正社をサヨナラ勝ちで破り、5回戦に進出した。

阪神含むNPB6球団が視察する中、「3番遊撃」で先発出場した今坂は、履正社のエース・高木大希投手(3年)らから2安打2打点をマークした。試合直後は高らかに「よっしゃー」とほえた。「甲子園に出るチームと試合できて、勝てたことがうれしいです。学院はこれだけ強いんやぞって練習に取り組んできた。勝てたことは自信になったが、まずここが通過点」と振り返った。

今坂は同点の3回1死満塁の好機に、左越えに一時勝ち越しとなる適時打。

その後はシーソーゲームを繰り広げたが、9回無死満塁で世古真登内野手(3年)がサヨナラの右前打を放った。

5回戦は、5日に追手門学院と対戦する。

敗れた履正社は、2年連続で夏のノーシードが確定した。

巨人の榑松伸介スカウト部次長は「結果もよかったけど、バッティングの内容もよかったです。フルスイングで、(中飛は)普通の基準ならホームランの当たり。いいバッティングで、楽しみなショート」と高く評価した。

 

◆今坂幸暉(いまさか・ともき)2006年(平18)10月19日、山口県下関市生まれ。安岡小2年で下関ボーイズ(硬式)で野球を始め、小3で苅田ボーイズ(福岡)で遊撃手。安岡中でも同ボーイズで三塁手。大院大高1年夏に背番号19でベンチ入り。1年秋に背番号6でレギュラー。2年秋から主将。目標の選手は吉田正尚(レッドソックス)。趣味は音楽鑑賞と流行ファッションの研究。好きな有名人は今田美桜。178センチ、80キロ。50メートル走5・9秒。遠投110メートル。2年1月時点で高校通算8本塁打。